whattimeisitnow.comと時刻認証サービス


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Posted by 北畠徹也 on December 15, 2001 at 16:25:29:


こんにちは。先日の日経コンピューター誌(December 17, 2001)を読んでいたら、時刻認証サービスについての記事が載っていました。
時刻認証サービス、というのは、電子商取引などで利用される「ユーザー認証」(取引先が誰であるかを証明する)に加えられた新しいサービスで、「いつ取引先と取引をしたか?」という時刻情報を正確に保証するものです。
このアイディア、実は、私も考えていたのでした。考えた理由は2つありました。

1 民法上の「遠隔者に対する意思表示(契約成立など)」の日付・時刻は、郵便物の到達・発送などの時刻で決せられる(到達主義・発信主義)。電子商取引の場合の「契約の成立日(成立時間)」というのはどうなるのか、という事は、法学部のゼミでも議論したことのあるテーマであった。
2 知的所有権・特許法において、特許成立の必要要件は、「新規性」である。新規性とは、出願者が特許を受けるための条件として、特許出願前に日本国内において公然知られた発明ではない、事を要する。すなわち、新規性を争点として抗弁を行う者は、その新規性の無さを公的に証明できなければならない。しかし、刊行物などは、発行日があるが、ホームページやメールなどはない。そこで、「特許成立」を阻むための重要なツールとして、時刻情報保証サービスがなりたつのではないか、と考えた。

特に2は、アイディアを発案したときの事ですが、丁度「ビジネスモデル特許」、というのが横行しており、健全な経済社会の育成を阻害しているという危機感から、抗弁の方法として「自己宛の確定日付のついた郵便物」というもので対抗する方法を考えていたが、より楽な方法として、自己宛メール(ただし、正確に日付証明が必要。ここがポイント)などもありえないか、と思ったわけです。

もし、そんなサービスができればな、と思って取ったドメイン名が、whattimeisitnow.comだったのでした。(非常に覚えやすいドメイン名だと思いました)
・・・当時、自由に使えるサーバーもなかったし(当時のレンタルサーバーは技術力がなかったし・・。NTPだけじゃだめなのはわかっていたし・・)、結局あきらめて、今は[今日は何の日?]サービスで使っていますが、日経コンピューターの時刻証明サービスの記事を見て、もしこのドメインを有効活用してくれる方がいれば、と改めて思いました。

追伸:このアイディアを公開したのは、今日なので・・・・もし、先に特許を取られていたら、私は抗弁できませんね。(笑




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